射幸心とパチンコ

パチンコに嵌まってしまうと容易には抜け出せません。中毒とか依存症になってしまうのです。

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2007年12月14日(Fri)▲ページの先頭へ
射幸心とパチンコ


パチンコ店で遊戯している人のほとんどの人は、お金を稼ぎに来ています(勿論中には純粋に遊戯として楽しみで打っている人もいるでしょうが、極小数であり例外です)

目的は、お金を稼ぎに来ていても、遊戯後の結果は、その目的とは裏腹に負ける人がほとんどです。
それは、パチンコの宿命であり、どうしょうもありません。
パチンコ店を経営するには、店舗代・土地代・台や機械代・従業員給料・その複利厚生費…………等相当な金額になります。
それらの経費の1日負担分と利益分は、日々お客から吸い上げた売り上げの中から差し引いて、残りを、出玉の景品という形でお客に再配分しています。
だから、全体から見れば、お客側は常に負けているのです。
これを個々のお客で見れば、勝った人・負けた人それぞれいますが、決して半々ではなく、負けた人の方が多くなってしまうのです。

「そんなに負けるなら、しなければよいのに」と思うのは、パチンコをやったことのない人の発想です。
勝てば、勿論翌日も行きたくなるし、負ければ悔しくて翌日も行きたくなる、ものなのです。
全く困ったものです。
これは、人間誰しも持っている「射幸心」という魔物です。
今日はこの射幸心を絶つことの難しさを話してみましょう。



私の遠い親戚にあたる者(東北地方の県在住)の話です。
彼の家は裕福でもないので、高校卒業後すぐある出版社に就職しました。非常に真面目な性格で、30歳前には結婚もし、子供にも恵まれ、ごく平凡ではあるが、幸せな日々を過ごしていました。
高校卒業後10数年は、真面目一筋で酒・ギャンブルとは無縁の生活を送っていたのです。

ところが、30歳すぎたころのことですが、年末のある日、夫婦で街中の百貨店にお歳暮を買いに行った帰りに、家までバスに乗って帰ろうとバス停にいきました。
運悪くバスは目の前を通過したばかりで乗り遅れ、次のバスまでは約30分もあり、ふと通路の向かいを見るとパチンコ店が目に入ったのです。
今までパチンコなどしたこともなかったのですが、ふと興味をそそられ、次のバスが来るまでの間に見るだけと思い、そのパチンコ店に入ったのです。

年末のことでもあり、店内は非常に混雑して熱気ムンムンしていて、興奮を覚えたそうです。
入り口近くに立ってすぐ前の台(入り口の端の台)の人の打つのを見ていたのですが、その人は「朝から打っているのにサッパリ出ない」などと文句を言いながら席を立って行ってしまいました。
そこで2〜3千円なら年末のことでもあるし、遊んでもいいだろうと思い、その台に座り、どういう仕組みになっているのかも分からないままに打ち始めると、すぐ大当たりが来たのです。隣の人に打ち方を指導してもらいながら打ったのですが、出るわ、出るわ、の連続です。



そうこうしている内に隣台も空きになったので、奥さんも座って打ったところ、最初の少しの時間は出なかったのですが、やがてこの台も、出るわ、出るわ、の連続です。
まさに2人揃って、ビギナーズ・ラックの典型みたいなものです。
興奮しながら打ち続けて、やがて出なくなったので止めて交換してビックリです。2人合わせて約25万円勝ったのです。

よほど嬉しかったのか、翌日には私に電話で教えてくれました。
私は、それはビギナーズ・ラックというものであり、2度とそんなことはないのだから、こんなことに味をしめて、これからパチンコなどしないように厳重に注意しておきました。
私に言われるまでもなく、彼自身もよく分かっていました。

ところが、それから数カ月たって彼が会社を休んでまでもパチンコ店通いをしていることを知りました。
早速電話で止めるように言ったのですが、しかし、彼は私の忠告など聞く耳持たずで、ついには、会社を退職してまでもパチンコに溺れてしまいました。

後からの話になりますが、彼にこのパチンコを打ち始めた時の心境を聞いたのですが、「理屈では、あの日の25万円も勝ったことは偶然であり、こんなことは2度とないだろう」とは分かっていたのだそうです。
理屈では分かっていながら、パチンコをやりたい欲望を抑えることができなかったと言っていました。
人間の射幸心とは恐ろしいものです。

この後は、もっと大変なのです。
彼はこの後、パチンコに入り浸りで数年後には約2000万円余の借金をつくり、親から受けついだ家を出ていかなければならなくなったのです。
夫婦(と子供)は、アパート暮らしも耐えられるでしょうが、同居の年老いた両親には長年住み慣れた家や土地を離れることは耐えられません。



そこで、親戚一同、集まって、お金を出し合って、借金2000万円余は全部肩代わりしたのです。
この時、彼は泣きながら、「もう二度とパチンコはしません」と固く誓ったのです。
決してうわべだけの誓いではなく、心から詫びたのです。
それが証拠に、それから10年間ほどは、パチンコなど一切見向きもせず、再就職してサラリーマン生活を真面目に続けていました。
親戚一同ほっと安心したものです。

ところがです。また、大変なことになったのです。
彼は、40歳ころから隠れて再びパチンコを打ちはじめ、家族の人が気付いたときには、3000万円ほどの借金をつくっていました。
再び家を失う危機になったのです。
親戚一同言ったものです。
「ああ…、情けは人の為ならず、とはこういうことをいうものなのか」と。
あの最初の借金を肩代わりせず、本人に苦労させて返済をさせていたら、今度の借金はなかったろうに、と後悔したものです。

とは言え、両親が家を出ることは避けねばならないので、2000万円のみは親戚一同で返済しましたが、残りの1000万円は本人が働いて返さすようにしたのです。
その後彼は、今日に至るまでは問題を起こすことなくすごしていますが今後はやはり心配です。

それにつけても、人間の射幸心とはつくづく怖いものだと思い知らされます。

「あの時、バスに乗り遅れなかったら」
「あの時、パチンコ店に行かなかったら」
「あの時、パチンコに勝たなかったなら」
とは、彼の奥さんのいつもの愚痴です。





   


私(不動 忠)は30数年もパチンコ一筋で暮らしてきて(滅多にいません)、パチプロ集団「鉄心」を主宰しています。
パチンコ界では、安定的に稼いでいくことは容易ではありません。ほとんどの人がトータルでは僅かな稼ぎか負けています。
パチンコ界で、真のプロとして生きている人は、数える程しか居ません。
皆さんにこの現実を知ってもらって、深入りしすることのないように、また若い人が安易にパチプロを目指すことを少しでも躊躇してもらうため、このブログを書き、公表することを決めました。


パチンコ必勝法については、ホームページやブログで、多数主張されています。
そのほとんどは、攻略法を販売する営利目的でページを公開しています。
ですが、ある方法で打てば即ガバガバ稼げるといった夢のような方法などありません。
私のこのブログは、「パチプロの厳しい実態と、本物のパチプロがどのような方法で稼いでいるのか」の、2つの公開を目的(非営利目的)としています。
尚、このブログで、「こんなことを書いて欲しい、教えて欲しい」の希望があれば、連絡ください。なるべく希望にそった記事を書きたいと思っています。
尚、筆者の個人的メールは下記の通りです(ウエブ上のメールです)。
salon777@mail.goo.ne.jp

カレンダ
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