パチプロ放浪記(不動 忠) - 2008/02

loyalについて

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2008年02月28日(Thu)▲ページの先頭へ
なぜ人はパチンコを止められないか


パチンコはなぜ、かくも多数の人を引きつけるのでしょうか。
原因はいろいろあると思われますが、今日は「誰でも簡単に勝てそうに思えるパチンコの特質」の面から探ってみます。

パチンコは全体的には負けるに決まっているゲームです。
いつも言っていることですが、パチンコ店を経営するには、土地・建物代、設備代、人件費……等々多額の経費がかかります。
従って、1日の売り上げの中から、これらの経費負担分、それに店側の利益を控除したものしか再配分できないのです。
この還元率は約80%と言われています(店によって経営状態により、大きく変動します。詳しくは前々回の搾取率を参照して下さい)

したがって、ある回では勝てることがあっても何十回〜何百回もやっていけば平均の法則でトータルでは負けるのが当たり前なのです。
これを1日単位の「店とお客」とでみれば、店は常に勝ち、お客側全体では常に負けているのです。
その日に来店したお客で勝って帰れるのは約20〜30%と言われています。

こんなに勝つことが難しいゲームなのに何故多くの人が毎日毎日通うのでしょうか。
いい加減に勝てないゲームだということに気づいてもよさそうですが、現実には気づかないので盛況を極めているのです。

実に不思議な世界です。
そこには、大きなマジックか罠があるからに違いありません。
そこで、今日は、この巧妙に仕掛けられた罠が何かを探求していきましょう。



⑴ その罠の1つは、誰でもたまには大勝ちすることです
昔の手打ちの時代と違って、今のパチンコ台は、初心者でも女性でも、何回もやっているとその内1回は「打ち始めるとすぐかかり、その後は連チャンの嵐で、出るわ、出るわ、の夢のような大勝ち」を経験することができます。頭はもう興奮で一杯です。
ただし、何十回に1回といった割合での出来事です。
そして、この夢のような大勝の興奮は、多分その人にとって生まれて初めての経験なので、脳に深く刻み込まれてしまいます。

普通の人にとって、ギャンブルで大勝ちできるのはパチンコ位なものです。
初心者・女性であっても、1カ月も通いつめれば、ほぼ全員が経験できることなのです。
他のギャンブルでは、普通の人は一生大勝ちなど経験できません(競輪・競馬などで大穴を射止めるのはごく小数の人に限られます)

この「脳に深く刻み込まれた勝利の興奮」の効果は絶大です。
その後の少々の連敗も、負けがこんでも、その都度頭に浮かんできて、「いや、あの大勝ちさえ手にすれば、すぐ挽回だ」と精神的な援護射撃をしてくれるのです。
そう、負け時の気落ちした心を常に勇気づけてくれる貴重な宝なのです。
全く罪づくりな事をしてくれるものです。
だから、この夢が頭に浮かぶ限り、負けても負けてもパチンコは止められないのです。



⑵ もう一つの罠は、その日負けても「自分にも充分勝つチャンスはあった」と常に思わされることです。少し、例をあげてみましょう。

@ 今爆発している台は、今日の朝方自分が打っていた台ではないか、あの台を3〜5000円で止めずに、3〜5万円も投じていれば、あの爆発台(10万円以上出る)を手にすることができたんだ!
自分が勝つチャンスはあったのに失敗した!と思うのです。

A ある台を1〜3万円も打っていて、どうしも出そうにないので、他の台に替わった途端、元の台を他人にかけられ、しかも連チャンの連続です。
くそー、あともう少し自分が打ってさえいれば、あの連チャンは自分のものだったんだ!
自分が勝つチャンスは充分あったのだ!しかし、僅かな手違いで失敗した!と思うのです。

B 一時は、連チャンの連続で9箱以上出した時、欲を出してもう少し、もう少しを打っているうちに段々と減っていき3〜4箱になってしまった(ここで交換すると投入資金を考えるとトントンだ!でも俺の目標はこんな為に来たのではない、勝ちに来たのだ!え〜いギャンブルだ。やっちまえと決断し)続けて打って全部流してしまうことは誰にもあることです。

あの頂点の時止めておけば、自分は確実に○万円勝っていたんだ。現実に勝利を摑んでいたのだ!それを判断ミスで無くしただけだ!と思うのです。判断ミスさえなければ勝てたんだ(勝っていたのだ!)と思うのです。

C 優秀台と予測し、全く掛からないのに、いや、これは今日出る台だ、と心に決め込んでもう少し、もう少しと注ぎ込んでもう2〜3万円も投入してしまった。
ここで止めて、Aのように後を掛けられたら目も当てられないから、更にもう少し、もう少しとつぎ込んで5〜7万円もつぎ込んでしまった。
こうなると、ああ、あの最初のころの2〜3万円負けた時点で止めていれば、今から思えばたいした負けではなかった。
ああ、避けることができたのに失敗してしまった!と思うのです。
(尚、このような時は、この後も引き続きAが頭に浮かび、10〜15万円もつぎ込むという信じられないドツボに嵌まってしまうのです)。



これら@〜C(ほんの一例にすぎません)の失敗は、『あの時、ほんの少し、考えを変えていれば、自分は大きく勝っていた或いは大負けしてなかった』と思うのです。

ここが重要なポイントです。
『大勝ちは、自分のような者には、手の届かないプロの世界のものだ』なんて、決して思わせないようになっているのです。
チョットした手違いで負けたのであり、その手違いさえなければ勝てたんだ、自分は勝てる実力はあるんだ!」と思ってしまうのです。

それに加えて、チョットしたミスでその大勝ちを他人に取られてしまった悔しさが、人間の射幸心に火をつけ、明日こそは挽回してやると再度の挑戦を決意させることになるのです。



⑴も⑵(@〜C)も、すべてが、パチンコに仕組まれたシステムであり、決して偶然にこのようなことが起こっているのではないのです。

もし、あの時あーしていれば勝てたなんて思っても、それはその時の必然だったのです。
避けようが無かったのです。

「あーしていれば勝てたものをチョットした手違いで失敗した」という経験は、たまに起こるミスではありません。
パチンコを打っている間は、誰もが、朝開店から夜閉店まで、常に間断なく経験するものなのです。

もし、これらの「ああしていれば〜」が、時間を逆行させて避けることができるなら、パチンコで負ける人なんか、この世にいなくなります(そしたら、パチンコ店は忽ち倒産してしまい、世の中にパチンコ店なんか一軒も無くなってしまいます)。

すべてが、よ〜く計算されて造られたパチンコ台制作者の意図どおりの現象が現れているのです。
皆さんは、その制作者の意図の手のひらの上で、もがいているだけなのです(お釈迦様の手の上の孫悟空のように)。





2008年02月08日(Fri)▲ページの先頭へ
更に巨額を負ける人々


前回のブログ「パチンコで大負けする人々」で、主にお年寄りが、1千万円以上損していると紹介しましたが、実は、パチンコ界には、この人達以上に、もっと大損している人が大勢いることに気付づいているでしょうか。

誰だと思いますか。
私がパチンコ人生を30数年もやってきて、一番憂いているのは、この点なのです。
私がこののブログ「パチプロ放浪記」の公開を決意したのは、実にこの点が原因なのです。
このブログは、決してパチプロ養成講座ではありません。

このブログでは、パチプロの実態を知って貰って、若い人がパチプロなんか目指すことのないようにしてもらう、を目的にしています。
更には、パチンコの正しい攻略法(楽してガバガバ稼げる方法など無い)を公開することによって、偽攻略法商売に騙されることのないように願っています。

私がもっとも憂いている人々とは、何十万人といる、「パチプロ予備軍、自称パチプロ……」の人々の存在です。



この人達に言いたいのです。
@世の中には、自称「パチプロ」は一杯います。どこのパチンコ店にいっても、溢れるほどいます。
でも彼らのほとんどは稼ぎもなく、親の仕送りの学生とか、奥さんの稼ぎで生活してる無職の人達なのです。

全く「パチプロ」がいない、とは言いません。かく言う私自身がパチプロなのです。
しかしながら、「割のあわないパチプロ人生」でも述べましたが、私の30数年のパチプロ人生で、私のように、パチプロで、曲がりなりにも「普通のサラリーマンが達成している『人生の4大事業である@家族を養う、A家を建てる、B子供を教育する、C老後資金を貯める、を達成している人に出会ったのは僅か数人です(この内の1つの達成に3〜4千万円以上かかります)。
だから、万に一つにもパチプロにはなれはしないのです(なれるとしたら、何十万に一つでしょう)。

A攻略法(大抵は本にして販売)は、パチンコ雑誌に多数、広告に載っています。
数千円から30万円もします。
しかし、この値段のことを問題視しているのではありません。
こんなものに騙されたって僅か数十万円のことです(決して少額ではありませんが、後に述べますが、パチプロを目指して何千万円〜数億損することに比べたら、僅かと言っているのです)。
問題なのは、それらの広告文には、何百万円とか何千万円、中には億円を、稼いだなどと、写真付きで掲載されています。
これを見て「パチプロとはこんなに凄いのか」と感嘆する人が現れるのです。
そうすると、「道は険しいだろう(誰でもこの程度のことは考える)がそれだけ稼げるなら挑戦してみるか」と考える人が必ず出てきます。
ここに重大な間違いがあるのです。
道は険しいのではなく、ほとんど無いのです。そして、もし何十万に1つで、パチプロになっても、こんなに稼げないのです。

以上2つの面から(私の2つのブログでは)「パチプロなんか目指してほしくはない」と警鐘を発しているのです。



それでもパチプロを目指すとその損害はどの位になるのでしょうか。
自覚はしてはいないでしょうが、このパチプロを目指す何十万人という人達は、上記した「お年寄りの1〜2000万円の損」なんか比較にならないほどの巨額の損をしていきます(長年パチプロをやって来た人は、既に損した人達です)。

サラリーマンの生涯賃金は1億5000万円〜2億円と言われています。これに比べてこれらの人達は一体いくら損していくのでしょう。3つのタイプに分けて見ていきましょう。

@先ず、「割のあわないパチプロ人生」で紹介したパチプロとしては数少ない成功者から見ていきましょう
彼は、生涯をかけてのパチンコとの戦いの戦果(結果)が、結婚もできず、家もなく、唯一の財産が2000万円の現金(預金)です。
すると、それまでの生活費を考慮しても、普通のサラリーマンの人と比べて、実に「1億円以上」の損害を出している勘定になります。
パチプロとしては数少ない成功者ですら、こんなに損しています。

A次に、それ以外の人を見て見ましょう。
これら多くのパチプロ予備軍の人はパチプロでは稼ぎは僅かで、無しに等しく、奥さんの稼ぎに依存して一生を過ごしていきます。
その損害は、サラリーマンの生涯賃金の「1億5000万円」に近い金額になるでしょう。
この人達は、勝ったり、負けたりで、1000万円の貯金など夢のまた夢なのです。
どこのパチンコ店に行っても自称パチプロは大勢いますが、数百万円の貯金すら持っている人はほとんど皆無です。
だから、彼らが生涯パチンコで稼ぐ金額など、しれたものなのです。

Bでも私は、以上の人達より更に損する人たちを沢山知っています。
上記の人達は、奥さんの稼ぎで食べていても、
パチンコで僅かな稼ぎ位はあるので、生活費は奥さんに依存していてもそれ以上の負担は掛けていません。

しかし、世の中には、自称パチプロであっても、パチンコで時には勝つ月があっても年間の、トータルでは負け続けている人達も大勢います。
私は、これまで、こんな人達を上記の人達以上に大勢見て来ました。
こんな人達は、生活費は勿論、パチンコの遊興費さえも奥さんの稼ぎに依存しているのです。だから、夫婦生活はとても悲惨なものになります。サラ金には常に世話になるような生活です。

この人達の損害は、サラリーマンの生涯賃金1億5000〜2億円を飛び越して「2億円以上」でしょう。
なんと恐ろしい巨額の損失ではありませんか。



私が今日のこの記事を書こうと思い立ったのは、次の事に出会ったからです。

私は、パチンコ店で、よく、自称パチプロという人達と世間話をします。
その会話の中で、近頃のお年寄りの中には「1000万円以上負けている人」がゾクゾク現れているんだよ、などと話していると、彼らは一様に「なんでそんなに負けるまでパチンコを続けるのだろうね、2〜300万円も負けたら、パチンコは儲からないのは分かりそうなものなのに、馬鹿だな〜」なんて同情の答えが返ってきます。

私はこの言葉を聞いて、ビックリしました。なんと無自覚な発言なのでしょう。同情すべきは、あなた自身なのです。
あなたのこれから発生する損害は、これらお年寄りの損害の比ではなく、その10倍にもなるのですよ、と言いたいのです。

人間というものは、目の前の現金なら数万円損しただけで悔しがります。
ところが、目では見えない、このような損害には案外気が付かないのです(経済学ではこれを機会損失といいます)。
働けば稼げるのに働かないで逃した「機会損失」には、あまり損した自覚がないのです。

しかし人生は一度切りなので「気が付かなかったから、失敗した」では、あまりにも無残です。
パチンコは小遣いの範囲内でレジャーとして楽しみましょう。





   


私(不動 忠)は30数年もパチンコ一筋で暮らしてきて(滅多にいません)、パチプロ集団「鉄心」を主宰しています。
パチンコ界では、安定的に稼いでいくことは容易ではありません。ほとんどの人がトータルでは僅かな稼ぎか負けています。
パチンコ界で、真のプロとして生きている人は、数える程しか居ません。
皆さんにこの現実を知ってもらって、深入りしすることのないように、また若い人が安易にパチプロを目指すことを少しでも躊躇してもらうため、このブログを書き、公表することを決めました。


パチンコ必勝法については、ホームページやブログで、多数主張されています。
そのほとんどは、攻略法を販売する営利目的でページを公開しています。
ですが、ある方法で打てば即ガバガバ稼げるといった夢のような方法などありません。
私のこのブログは、「パチプロの厳しい実態と、本物のパチプロがどのような方法で稼いでいるのか」の、2つの公開を目的(非営利目的)としています。
尚、このブログで、「こんなことを書いて欲しい、教えて欲しい」の希望があれば、連絡ください。なるべく希望にそった記事を書きたいと思っています。
尚、筆者の個人的メールは下記の通りです(ウエブ上のメールです)。
salon777@mail.goo.ne.jp

カレンダ
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